復活のためのレクイエム@シンガポール
2006年 02月 06日
シンガポールでタクシーに乗りました。
雨季は、遅い午後に大雨に街が洗われ
雨の後に、静かで、生き返った夕暮れにつながっていくのです。
タクシーを拾った場所によっては、道が混むエリアを通りぬけていきます。
私たちはクラッキーという場所に数回夕食をとりにいきました。
そこは、レンガ倉庫のような場所。
いまは、沢山のレストランが観光客をライトアップして迎えています。
タクシーの運転手さんは、日本人の私たちを見て、
昔、日本人がシンガポールでやっていたことを思い出したようでした。
彼にとっては、日本人+通過するいろいろな場所が
戦争その当時に気持ちを戻してまうようで、さまざまな体験を語ってくれました。
それは私たちを居心地の悪い気分にさせようという
いじわるな気持ちからではなく、
ただそういうことがあっただけなんだから、というような調子でした。
シンガポールの人々は、
当時日本のやっていることには反対していたから、
若い人たちは、毎日殺されていたこと。
クラッキーは、船の荷揚げをするところだったので
インドネシアから沢山の労働者がそのために連れてこられて
仕事が終われば、放置されていたこと。
食べるものもなく、生き残るのに大変な苦労を強いられていたこと。。。。
私たちが今眺めているクラッキーの向こうに沈む夕陽。
彼らもまた空腹を抱えたまま、眺めていたんだと。
by yoshikohiroyuki
| 2006-02-06 20:56
| シンガポール